自然によりそう暮らし
いつもの道から脱線し、身近な自然を再発見する「小さな脱線研究所」 #1
※ 全2話の 1話目
自然を楽しむというと、野山がある田舎にいかないとダメと思っていませんか。そんなことはなく、実はいつもの散歩道やオフィス街の一角にも、私たちが見つけきれていない”自然”があるかもしれません。「自然がないのではなく、気がついていないだけかも」。そう話すのは、ネイチャーライターの野島智司さん。ライター業のほか、自然の中でワークショップなどを行う「小さな脱線研究所」も主催しています。私たちが普段見る景色の解像度をいっきに上げて、自然へのセンサーを高めるヒントを伺いました。
自由に脱線OK!自然の中で行うワークショップを主宰
ここは、糸島・親山地区。門から続くアプローチには大小さまざまな木々や野草、小さな池があり、足元には熟した梅の実がころり。そんな自然あふれる古民家の玄関前で私たちを迎えてくれたのが、ネイチャーライターの野島智司さんです。
「2021年に、第二子が生まれたのを機に前原から親山地区に拠点をうつしました。まだ子どもたちは小さいけれど、昔ながらの家は広く、走りまわれて楽しそう。下の子もどろんこになって遊んでいますよ」と穏やかに話します。
野島さんがまとう空気は、やわらかく、ゆったり、のんびり。不思議な包容力があり、この人はきっと優しい人だと、その空気感から伝わってきます。そんな野島さんらしさ全開で行っている取り組みが、家族と一緒に行う「小さな脱線研究所」です。
「主な取り組みは、自然の中で思い思いに過ごせる場を開く、通称・オープンラボです。参加者の中心は、私と同世代の親子や近所の小学生ら。毎月1回、テーマを変えて行っています。6月4日は、”虫の日”だったから虫がテーマ。その前は、野草をテーマに葉っぱを集めて、草笛を作るなどして楽しみました」
テーマはありますが「自由に脱線してOK」なのが、小さな脱線研究所のモットー。「テーマはあくまでもきっかけだから、いろんな広げ方ができる余白を作りたい」と言います。では、野島さんがこのような活動を行うことになったきっかけは、何なのでしょうか?
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