ちはるの糸島ナチュラルライフ
第9回:自然と生きる“糸島の夏”が始まります!
※ 9話目

こんにちは。糸島で「食べもの・お金・エネルギー」をつくる“いとしまシェアハウス”の畠山千春です。
透き通った海がキラキラと輝いて、山も畑もすべてが色鮮やかに目に映る季節。最高の夏がやってきます!朝はカエルの声で目が覚めて、昼は畑で汗をかいて、夕方は夕日が沈むタイミングで軽トラを走らせ、棚田に映る夕日を味わう。夜は輝く星を見ながら晩ごはん……ああ、今年はどんなことをして過ごそう!考えるだけでワクワクしてしまいます。
しかし、楽しいだけじゃないのが田舎の夏。雑草との戦いが始まります!
雑草との戦い、はじまる

田舎に移住する前は生茂る緑を見て「ジブリみたい!」と目を輝かせていましたが、実際に暮らしてみると植物たちのパワーは想像以上でした。
たとえば畑の雑草。春先ポットに撒いた夏野菜の種も、畑に苗を植え替えた瞬間から生命力の強い雑草との競争です。野菜の何倍もの速さで成長する雑草に、あっという間に背丈を追い越されてしまうこともしばしば。鎌を片手に雑草を刈っても、数日後には「前より元気じゃない?」と叫びたくなるほどに復活しているのです。
しかも最近は温暖化の影響で暑さも厳しく、日中の作業は体力との勝負。汗だくになりながら、早朝と夕方の短い時間に集中して作業を進めています。ふらっと畑に行って、綺麗に育った夏野菜にかぶりつく……映画などで見ていたスローライフとはかけ離れた生活だなあと笑ってしまいます。

大変だけれど、夏は畑が一番楽しい季節でもあります。トマトやナス、ピーマンにオクラ……ごはんが待ち遠しくなるような野菜たちがぐんぐん育ちます。苦労して育て上げた野菜を口にしたときの喜びは、格別。キンキンに冷えた野菜もいいですが、太陽の光で少し暖まったトマトをちぎってそのまま口に放り込むと、甘くてジューシーでたまりません!
田んぼも、やっぱり雑草との戦い!

私たちが育てるお米は、昔ながらの「手植え・手刈り・天日干し」。農薬も肥料も使いません。だからこそ、雑草との戦いは真剣勝負です。
水不足の年は田んぼに水が行き渡らず、地面から雑草がどんどん生えてしまい大苦戦。稲と雑草は栄養や光を奪い合い、結果、雑草が多かった場所の稲は細く弱々しくなってしまうのです。
雑草を抜いた後の田んぼの様子を見ると、雑草がたくさん生えていた場所の稲は、そうでない場所に生えていた稲よりもずっと細く小さいのがわかります。雑草がいかに稲の栄養分を奪っているか一目瞭然ですね。

田んぼに水を入れるのは、雑草対策でもあるのです。田んぼに水が入って地面が泥の状態になると、雑草の種があっても空気が足りなくて芽が出にくい。また、もし生えてきても水に弱い雑草は枯れてしまうのです。お米はもともと湿地でも育つように進化してきた植物なので、水が大好き。そのため、「田んぼに水を張る」のは、お米だけが勝てる環境を作るということなのです。
私たちの集落は、今年の夏も田植えの時期からちょっぴり水不足。今年もなんとか乗り切れるといいなあ。
夏のご褒美ごはん!

畑作業で疲れた体に染み渡る夏のご馳走、流しそうめん!我が家の流しそうめんは、山に入って竹を切るところから始まります。
真っすぐでちょうどいい太さの竹を選びノコギリで切り倒したら、みんなで軽トラに積んで帰宅。ナタで竹を割って節を抜き、そうめんがスムーズに流れるように角度を調整。組み上がった竹の台に冷たい水を流せば、準備完了です。
冷やしたそうめんを投入すれば、いよいよスタート!「きたきた!」「早すぎて取れない!」と、大人も子どもも大騒ぎ。流れてくるそうめんを箸で夢中でキャッチして、薬味たっぷりの手作りつゆでいただきます。庭でとれたシソ、畑のミニトマトやきゅうり、手作りの梅干しで味変して、思い思いの素麺アレンジを楽しみました。
いつもならちょっとでお腹いっぱいになるそうめんも、流しそうめんだとスルスル食べられてしまうから不思議です。箸を持つ手が止まらないのは楽しさのせいでしょうか。

ご飯の後は、夜の棚田にお散歩へ。棚田の真ん中にあるくねくね道を登っていくと、星空がキラキラと輝きだします。私がここに移住を決めたのも、この星空の美しさが決め手でした。道の真ん中にごろんと寝転べば、視界の隅々まで星がくっきりと見えます。リーリーと鳴く虫の声と、頬を通り抜ける爽やかな夜風が気持ちいい。まさに夏のご褒美タイムです。
「暮らしのインターン」、はじめました。

“大変だけど楽しい”自然とともにある暮らしを体験できるのが、私たちが5月から始めた「暮らしのインターン」です!畑や田んぼ、リノベなどを実践で学べて、家賃が無料。
「暮らしを自分でつくってみたい」「自然の中で手を動かしたい」「今までと違う生き方を探したい」。そんな方と一緒に汗をかいて笑って、ときには自然に翻弄されながら“糸島の暮らし”を楽しんでいます。
現在はインターン生2人と一緒に、こんなプロジェクトを進行中!
① 空き家のDIYリノベーション

実は、いとしまシェアハウスの近くで新しい拠点作りが始まっています!まずは、古い空き家の片付けから。断熱・床張り・キッチンづくりなど、拠点づくりを一からやっていきます。DIYは地域の山で間伐材を伐り、板材にするところからスタート。「本気のDIYに挑戦してみたい」「将来自分で改修したい」人にはぴったりです!
② 畑や田んぼで“自分たちのごはん”を育てる
私たちは昔ながらの「手植え・手刈り・天日干し」でお米づくりをしています。農薬も肥料も使わないので手間はかかるけれど、収穫したお米を炊いて食べる瞬間は格別。野菜の収穫、草取り、水やり、虫との知恵くらべ。自然と向き合う暮らしに、どっぷり浸かってみませんか?
③ 暮らしを届ける。イベントや発信も一緒に!
イベントを企画したり、日々の暮らしをSNSで発信したり。「自分の言葉で届けたい」「場をつくることに興味がある」方も、大歓迎です!
やってみたいな、という方はこちらを覗いてみてくださいね。
https://itsmsh.com/blog/2025/04/03/int/
三ツ矢青空たすき編集部より:
ちはるさんの描く糸島の夏は、五感がおどり、色彩があふれる夏ですね。
「ああ、今年はどんなことをしてすごそう!考えるだけでワクワクする」という言葉に、私も子供のころの夏休みの感覚を思い出して意識がタイムトリップするようです。
雑草との戦いの後の実りのお米、流しそうめんの準備のあとのワイワイ、朝から農作業・DIYと頑張った後の星空…「ごほうび」のように訪れる瞬間の美しさ、愛おしさが胸にせまります。
都市に暮らす自分たちは文明の進歩でたくさんの「ラク」や「快適さ」を手に入れていますが、それと引き換えにここまでの深い感動と自然への感謝を手放してしまっているかも…と読みながら感じました。厳しい暑さも恵みの雨も、まっすぐに受け止めて夏を謳歌したいですね。


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